骨盤ベルトは必須アイテム?

こんにちは!新宿区市ヶ谷の整形外科「T CLINIC Ichigaya」にて産後リハビリ/骨盤底筋トレーニングを担当している理学療法士の庭山です。今回は骨盤ベルトについてお伝えします。

骨盤ベルトは出産準備リストに、必ずと言っていいほど入っていますよね。
ただし、「必ずつけなければいけないもの」というわけではありません。
骨盤ベルトの役割や注意点を知ったうえで、ご自身にとって必要かどうかを判断していただければと思います。

【骨盤ベルトの役割】
骨盤ベルトの主な役割は、産後に不安定になりやすい骨盤をサポートすることです。
出産の際、赤ちゃんが通りやすいように骨盤は緩み、不安定な状態になります。また、骨盤の安定に関わる筋肉のひとつである腹筋も、妊娠中に引き伸ばされ力が入りにくくなっています。
産後、骨盤や腹筋は時間とともに少しずつ回復していきますが、回復途中の不安定な時期には骨盤まわりに痛みや違和感が出ることがあります。
起き上がる動作や立っている時、抱っこや沐浴などの育児動作で痛みを感じる場合、骨盤ベルトを使用することで動作時の負担が軽減されることがあります。

【骨盤ベルトを使う際の注意点】
① 皮膚トラブルや傷、感染がある場合
皮膚のかぶれ、帝王切開の傷、感染兆候がある場合などは、骨盤ベルトの装着を控えた方がよいことがあります。不安がある場合は、医療機関へ相談するのがおすすめです。

② 骨盤の形を「矯正」するものではない
骨盤ベルトは、強く締めれば骨盤が元の形に戻る、細くなる、といったものではありません。むしろ締めすぎは痛みや不調の原因になることもあります。
絞める強さは「指が2本入る程度」を目安に苦しくならない範囲で調整しましょう。

③ つける位置に注意
骨盤ベルトは、痛みや不調の部位によって適切な装着位置が異なります。特に、お腹まわりを強く締めるようにつけてしまうと、臓器脱(内臓が膣のほうへ下がってくる状態)につながる可能性があるため注意が必要です。

④ 長期間・長時間の使用は避ける
長期間使い続けることで、圧迫による痛みが出たり、本来戻ってくるはずの筋力の回復を妨げてしまうことがあります。症状が落ち着いてきたら、少しずつ使用時間を減らし、必要がなくなったら使用を終了しましょう。
また、一日の中でも立っている時間や育児動作が多い時間帯に使用し、寝るときは外すなど、つけっぱなしにしないことが大切です。

骨盤ベルトは、体の回復を助けるための補助的な道具です。
ご自身の体の状態に合わせて、上手に取り入れながら産後の回復を進めていきましょう。

当院の産後リハビリについて詳しくはこちら https://t-cl.jp/pelvis.html